CH210

ツネオ

それでも、羅針盤を見上げれば見上げるほど、ある考えが根を下ろし、広がっていくのを止められなかった。俺は日々を刻み、星々の位置を定めるその円環を目に焼き付ける。蓮の花を取り囲む黒龍、そしてその龍へと爪を伸ばす白虎を見つめる。

視線を落とし、蛇と絡み合う亀、そしてわずか三つの炎に囲まれた朱雀へと移す。

朱雀と龍はすでに一体となっていたため、羅針盤が示すのは三点のみだった。

いっそのこと二点にしてしまったほうが、機能的で単純、かつ扱いやすいのではないだろうか?

俺は笑った。それは暗く、悪意に満ちた笑いだった。タロフの同意を感じる。戦士たちを昼食へと解散させ、影へと滑り込む俺の中で、...

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