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モーガン

ツネオと別れた後、私はマヤとアーニャ、それに少数の従者たちを率いて森を進んだ。パイラが親切にも飛び方を教えてくれたおかげで、少なくとも木登りで体力を消耗せずに済むのは助かる。

『精霊たちの助けがあればいいのに』

そう考えて眉をひそめながら、私は空へと舞い上がり、頭上の巨大な果実を切り落とそうと狙いを定めた。さらに三つほど狙ってから、より高い枝に着地する。幸いなことにマヤとアーニャも飛べるため、当初の予想よりは早く終わるかもしれないという希望が持てた。

『頼んでみることはできないの?』

『まずは精霊に会わなきゃね。でも、門からは離れすぎているかもしれないわ』

私は眼下に向かっ...

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