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モーガン視点

私はかぶりを振って、その考えと、それが招く結末を頭から追い払った。まさか、ありえない。私は周囲を見回し、この状況から抜け出すための足がかりを探した。すると、丈夫そうな枝が目に入った。何とか届きそうな距離だ。

私はその枝に向かって手を伸ばした。避けられるものなら、こんな格好で捕まるなんて絶対に御免だ。私は頑丈そうな枝に必死に手を伸ばして掴みかかり、体重の一部を預けられる別の枝に足が届くところまで体を引き寄せた。

枝に体を預けて踏ん張り、まずは腕を抜こうと試みた。絡みついた蔦は頑固だったが、体を独創的にひねり――かなりの悪態をつきながら――ようやく振りほどくことができた。蔦が緩...

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