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アンゾ

ユウマが私の前で、宴会場の方を身振りで示した。

「行こうか?」

私は頷き、彼の先を歩き出した。だが、ユウマが私の横に並ぼうとした瞬間、胸の奥を走る満足感を抑えることができなかった。モーガンは、これから起こることを予期していないだろう。彼女は自分だけは安全だと思い込んでいるのだ。

だが、かつて私がパイラを空から引きずり落としたように、彼女が間違っていることを証明してやるつもりだ。そしてモーガンは、私に恥をかかせた代償を払うことになる。以前失敗したところで、今度は必ず成功してみせる。本来、私のものだったものを手に入れるのだ。

そして彼女が堕ちた時、ツネオは誰こそが真に彼の隣にふさわし...

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