CH232

モーガン

「どいて!」私は叫び、戦士と怪物の間へ身を躍らせた。剣が一閃し、鮮やかな弧を描いてその首を切り裂く。怪物は足元に崩れ落ち、その体は霧となって消散していったが、それを見届けている暇はない。

「立って!」私は戦士の腕を掴み、無理やり引き立たせた。「戦うのをやめないで。聞こえてる?」

彼は目を大きく見開き、震えながら頷いた。だが、彼を安心させてやる時間はなかった。別の怪物がすでに突進してきていたのだ。その歪んだ顔は、笑みと呼ぶにはあまりに醜悪な形にねじ曲がっている。私は身構えた。だが、それが私に届く前に、一本の矢が風を切って飛び、その眉間を射抜いた。怪物はよろめき、そして倒れ伏した。...

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