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ツネオ視点

戦士たちは一丸となって動き、我々が後退するのに合わせて隊列を詰めた。化け物どもが追ってくる。その咆哮が空気を震わせるが、我々はジリジリと、苦しい歩みで奴らを食い止めていた。壁際に達した瞬間、地面が揺れ、崩れ落ちた。俺はユウマの鎧の背中を掴み、荒々しく崖の縁から引き戻した。

それは衝動であり、反射的な行動だった。振り返ったユウマの目には、驚愕の色が浮かんでいた。

俺は辺りを見回し、思考を巡らせた。落ちてしまったこの谷は左右に果てしなく続き、切り立った壁はギザギザと不規則だ。脱出路も、上に戻るための明白な道も見当たらない。

迅速かつ確実なルートが必要だ。

冥界では時間の流れが...

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