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モーガン視点

ハヤトの露わな苛立ちに、広間は静まり返った。

「もしカイのためになると思ったなら、少なくとも長寿の薬を与えることも考えただろう。だが、お前からはカイへの真の愛情が微塵も感じられない。母親になりたいと願いながら、己の利益のために我が子を駒として使い続けることなど、許されるはずがない」

「しかし……」

「ケイジ、お前もだ」ハヤトの声が硬くなり、その視線が冷徹に息子を射抜いた。「カイを認知しなかったからといって、責任が消えるわけではない。お前の罪はすべて裁かれることになる。カイとアリに対する育児放棄など、お前の罪のほんの一部に過ぎん」

ケイジは反論しようと口を開いたが、ハヤト...

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