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ツネオ視点

四つの元素の台座が石畳から競り上がってくると、空気はさらに重苦しくなった。中庭全体がエネルギーで唸りを上げているようだ。古の石タイルが、儀式に呼応するかのように微かな光を明滅させていた。

父上はいつものように冷静に見えたが、俺にはわかっていた。父上はこれから何をすべきか、皆目見当もついていないのだ。幸いなことに、長く待つ必要はなかった。

アンゾは髪を払い、俺を一瞥すると、自信たっぷりに、そして慎重に歩み出た。彼女は亀の台座へと登る。彫刻の施された石の上で、靴音がカツカツと静かに響いた。

彼女の足が触れた瞬間、青い光が台座を駆け巡り、岸に打ち寄せる波のような波紋となって外側へ...

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