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モーガン

そんなわけがない。それに、俺はまだ「天界の門」がどこにあるのかさえ知らなかった。アンゾーの瞳には怒りが熱く、眩しく燃え盛っていた。沸騰するほどに。3対2の戦況。奴ら三体の動きは、油の行き届いた機械のように滑らかだった。間違いなく、奴らはそういう存在なのだ。攻撃パターンは単調で予測可能になりつつあったが、俺にはそれを利用するだけの優位性も、速さも、策もなかった。亀の姿がすべての攻撃を防ぎ、蛇の姿が噛みつき、アンゾー本体も襲いかかってくる。

彼女の槍が俺の肩を切り裂いた。蛇がパイラに一度噛みついたようだが、こちらの攻撃はどれも当たらない。それが延々と続くかと思われたその時、俺は気づい...

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