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モーガン

俺は限界を超えた体を無理やり立たせた。緊張と疲労で全身の筋肉が震えている。体中が悲鳴を上げ、傷口が「もう諦めろ」と訴えかけてくるようだったが、俺は決して屈しなかった。

今は、まだだ。

頭上で、アンゾの鋭く生々しい悲鳴が空気を切り裂いた。金属が軋むような音と、何かが地面に叩きつけられる鈍い音が響く。大蛇は頭をもたげ、シューシューと威嚇音を立てながら不安げに上を見上げた。その鱗から青い輝きが薄れ、装甲が剥がれ落ちていくように見える。一秒後、パイラの不死鳥の姿が頭上で燃え上がった。彼女の金切り声は、猛々しい戦いの雄叫びとなって降り注ぐ。そして、その鉤爪には――

俺の剣だ。

それを...

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