CH31

モーガン

窓から陽光が差し込み、精緻な彫刻が施されたベッドフレームの上で黄金色の光の帯が踊っていた。私はけだるげに体を伸ばす。豪奢なシルクのシーツが、素肌にひんやりと心地よい。だが次の瞬間、私は動きを止めた。隣にいるツネオの体温を感じたからだ。

私の視線は、巨大な天蓋付きベッドの反対側へと漂った。ツネオは枕に埋もれるようにして大の字になり、深い眠りのリズムに合わせて胸を上下させている。漆黒の髪の束がシルクの上に広がり、その唇には微かな笑みが浮かんでいた。彼は……安らかに見えた。憂いの重荷から解き放たれているようだ。

胸の奥で愛おしさが芽生え、胃のあたりが落ち着かなくなり、胸が高鳴る。まさ...

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