CH41

モーガン

豪華な自室に戻ると、心臓が肋骨を叩く音が規則正しく響いていた。国王との散策は……控えめに言っても、啓発的なものだった。息子の死をめぐる状況の重み、そして二つの領域を隔てる「ベール」の問題が、私の肩にずっしりとのしかかっていた。たまには何も起きない平穏な時があればいいのに。だが、この場所でのこれまでの経験を考えれば、それは望み薄だろう。それでも、国王の揺るぎない支援と、ツネオとの間に育まれつつある絆が、わずかな希望の光となっていた。あの「試練」の一件を思えば、彼らは私が予想していたほど悪い人たちではなかったのだ。

重い木の扉を押し開けると、侍女たちから漏れるひそひそ話と、押し殺した...

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