CH45

ツネオ

その言葉は聞き慣れず、異国の響きを帯びて私たちの間に漂った。私は眉をひそめた。

「デート?」私はその意味を測りかねて聞き返した。

モーガンの頬が淡い桃色に染まり、唇から柔らかな笑い声が漏れた。「人間の習慣よ」彼女は温かい声で説明した。「……大切に想っている相手と、気楽に食事を楽しむの」

心臓が高鳴った。「大切に想う」。その言葉は私の奥深くに響き、否定できない真実となった。モーガンに対する感情――胸に広がる温かさ、彼女のそばにいるだけで押し寄せる安らぎ――それは義務や責任を超えたものだった。私の竜も、そしてこの宮殿も彼女を選んだのだ。そして私はゆっくりと、あるいは驚くほどの速さで...

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