CH70

モーガン

「もちろん、彼もまた『金の龍』だった」ツネオは眉をひそめて言った。「亡くなった叔父上、つまりマヤの父親以外、他の者たちのことは全くわからないんだ。父上もあまり彼らのことを話したがらないし」

「じゃあ、カイの父親になり得るのはケイジだけじゃないってことね」私は呆れたように言った。「皇族の血筋にしては、あなたたちってずいぶん……その、家系図の管理が適当なのね」

彼は微笑んだ。「君が持つ人間の記録管理の技術を、我々にも伝授してくれるといいかもしれないな。母上も同じことを言って嘆いていたよ」

私はため息をついた。「お父様とは明日の朝、話しましょう。今はもう寝ないと」

暗闇の中で横た...

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