CH81

ツネオ

「ここが、彼女の眠る場所だ」と父上は言った。「歴代の不死鳥たちがそうしてきたように。伴侶である竜が、共に眠りにつくその時まで」

その言葉に胸が締め付けられる思いがしたが、私は棺へと歩み寄った。近づくにつれ、力が体中を駆け巡るのを感じた。母との繋がりだ。それは安らぎであると同時に、恐ろしさも伴っていた。光が父上の周りで渦を巻き、澱んでいくのが見える。まるで母の後を追うように、彼を死の世界へと引きずり込もうとしているかのようだった。

石棺に身を乗り出すと、胸の鼓動が激しくなった。中に横たわる女性――私の母は、この世のものとは思えない幽玄な輝きに包まれていた。その肌は不自然な光を放ち、...

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