CH83

ツネオ

あとどれくらい待てばいいのだろうか。数分か? それとも数時間か? 彼女の気配を感じられない一秒一秒が、まるで永遠のように長く感じられた。気が狂いそうだ。父上はこれまでの歳月を、どうやって耐え抜いてきたというのか。

俺は部屋の中を行ったり来たりした。心臓が早鐘を打っている。不安を抑えることができなかった。ここは王国の心臓部であり、王宮の中心だ。文字通り、領土内でこれ以上安全な場所はないはずだ。それでも、モーガンがここにいないというだけで、彼女が安全だとは到底思えなかった。彼女の不在は、すべてを飲み込む虚無のようだった。

俺は父上の方を向いた。父上の視線は、道を塞いだまま動かない石像...

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