第136章 約束を守る

先鋒隊員たちも、これ以上引き止める勇気はなかった。

「基地では今、水耕栽培野菜の科学的な栽培を行っている。食料は保証されている」中島暁は静かに言った。

彼らが不安を抱いているのは理解できるが、彼には彼のやるべきことがあり、ここに縛り付けられるわけにはいかない。

「お前たちのやるべきことは、この基地をしっかり守ることだ!」

「俺は必ず戻ってくる。基地にはもっと多くの、もっと完璧な設備が必要なんだ」

「基地長、俺も一緒に行きたいです!」先鋒隊員の中から千堂正明が言った。

彼は他の者たちとは違う。基地長を引き止めるのではなく、基地長と一緒に任務に出たかったのだ。

前回、基地長と共にし...

ログインして続きを読む