第16章 値段の高いものはすべて準備できた!

「娘が親孝行で買ってくれたものを、どうして私が兄さんにあげなきゃならないの?」

お婆さんは何か言いたそうに口を動かしたが、周りの隣人たちが羨ましそうに口を開いた。

「心優さん、本当に幸せ者ね! 娘さんが立派になって!」

「そうよ! 心優さん! 本当にいい娘さんを持ったわね」

周りの隣人たちは、家にある大小の箱や、あんなに大きなテレビを見て、誰もが羨ましがった。

今の村にはテレビはあるものの、エアコンがある家は数えるほどしかない。皆、エアコンは電気を食いすぎるという印象が強かったからだ。

これほど大きな配送トラックが入ってきたことで、村の噂好きたちの間でちょっとした騒ぎにな...

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