第20章 体質が強くなる

「舞、あんたの友達の高田亜紀、今日は一体どうしたんだ?」

石田文は眉をひそめた。今日は楽しい一日になるはずだった。集まったのは皆友人なのに、高田亜紀があんな騒ぎを起こすなんて。

最初、小川舞が高田亜紀を病院に連れて行き、救急外来でレントゲンを撮ってもらったところ、医者から骨にひびが入っていると告げられた。すると彼女は、大声で警察を呼ぶと騒ぎ出したのだ。

「あの頃、クラスで大学に受かったのは高田亜紀と渡辺千咲だけだったんです。でも亜紀の家の人が反対して。その時、彼女は自殺騒ぎまで起こして、結局は二年制の専門学校に行かされたんですよ」

「彼女、精神的に何かあるのか?」石田静は自分の頭を指...

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