第203章 両親が喜んでくれればそれでいい

渡辺千咲は寝室に戻ると、まずシャワーを浴びて清潔な服に着替え、再び眠りについた。

十時になってようやく起きると、小林沙夜以外の全員はすでに起きていた。

「お父さん、お母さん、私今日から出かけるね。何日かして帰ってくると思う」

「まだ正月も終わってないのに出かけるのかい? 家でもう何日か休んだらどうだ」

鈴木心優は娘を離したくない様子だ。

ついこの間まで、毎日家に引きこもっていたというのに。

「行かせてやれ。娘も大きくなったんだ、自分の生活も必要だろう! 無事を知らせる電話だけは忘れるなよ、心配させないでくれればそれでいい!」

「この前お前が帰ってこなかった時、お母さんは寺のお線...

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