第21章 まさか!夢ではないよね?

渡辺千咲は七時に起床した。睡眠時間はわずか四時間。晶珠を相当数吸収したおかげか、気力も体力もみなぎっている。

これほど元気ならば、朝九時から夜九時までの週六日労働だって余裕でこなせただろうに!

昨夜の中島暁からの頼みを思い出し、彼女は今日、さらに多くの食料を買い付けることにした。

まずパソコンを開くと、オンラインショップの商品が多数売り切れていることに気づいた。慌てて注文リストを印刷する。後でこれらをすべて梱包して発送しなければならない。

「まさか、この異世界のものってこんなに売れるんだ!」

なにしろ時代が一つ違うし、両者の文化も異なる。

「もし向こうの服とか、他の色々なデザイン...

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