第78章 2億円で土地を買う!

中島暁は手を止め、鈴木由木に続きを読むよう促した。

「先ほど、H国の地下基地連盟からの信号を受信しました!」

「こちらに本当に新鮮な食料があるのかと尋ねてきています。それに、すでにこちらへ人を向かわせた、と」

「以前発信した信号には、我々生存者の所在地を知らせていました。彼らは首都基地の生存者だそうですが……武器を持っている可能性はありますか?」

それこそが、鈴木由木の懸念していたことだった。

彼らは残りの生存者を見つけるため、生存者基地の存在を放送し続けていたのだ。

「奴らか!」中島暁は眉をきつく寄せた。

彼の記憶では、地下基地安全計画には少なくとも数十年分の食料が備蓄されて...

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