第89章 スペースを引き続きアップグレード

「そういえば、あの変異ゾンビはどうなったの?」渡辺千咲が尋ねた。

「姿を消した。今のところ、我々の基地に危害はない。それに、この前君がくれた花火のおかげで、いくつか手製の砲弾を作っておいた」と中島暁は言った。

渡辺千咲としては、Y国かM国へ行って銃器を仕入れたいところだった。

ただ、一人で行く勇気がないのだ! M国は銃社会で、銃撃事件が起こりやすい。少し前にもテックトックで、M国のテロで数人が射殺されたというニュースを目にしたばかりだ。

「あなたも私の世界に来られたらいいのに」渡辺千咲はぽつりと呟いた。

中島暁はあんなに強いのだから、彼を連れて行けばいい。

いっそ、警備会社でも雇...

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