第十八章

空見灯はしばらく歩き続け、ようやく道端に小さな店を見つけた。

だが、店はすでに閉まっている。追い打ちをかけるように、空から雨粒が落ちてきた。

軒下に身を寄せ、強くなる雨脚を眺めながら、彼女は心細さに胸を締め付けられる思いだった。

万策尽き、彼女は唐沢雪優に電話をかけた。

「雪優、迎えに来てくれない?」

事情を簡単に説明すると、電話の向こうから唐沢雪優の怒号が轟いた。

「桐谷憂って男は腐ってんの!? それが超クールだとでも思ってるわけ? 女を一人で道端に置き去りにするなんて、男の風上にも置けないわ!」

「灯、待ってて。すぐ行くから! 郊外のバーにいるの!」

唐沢雪優は嵐のように...

ログインして続きを読む