第二十四章
ほうほうの体で別荘に戻った二人だったが、空見灯は地面に落ちた葉を拾うのを忘れなかった。これこそが、彼女の今日の糧なのだから。
桐谷憂は空見灯を一瞥もせず、そのまま三階の自室へと上がっていった。
彼は今日、ここに戻ってきたこと自体が間違いだったと感じていた。空見灯には行く当てなどないのだから、ここに来るに決まっている。わざわざ確認しに戻る必要などなかったのだ。
空見灯は本来、彼にサラダを食べるか尋ねようと思っていたが、結局やめることにした。
桐谷憂は霞を食ってでも生きていける人間だ。食事など必要ないだろう。
空見灯がサラダを作り終え、ダイニングでゆっくりと味わい始めた頃、着替えを済ま...
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