第三十六章

彼の怒りに満ちた視線を受け、空見灯は眉をひそめた。

「どういう意味ですか?」

バン!

一通の封筒が、空見灯の机に乱暴に投げ出された。

空見灯が封筒を手に取り、中の写真を見た瞬間、彼女は絶句した。

「誰がこれを?」

分厚い写真の束には、彼女と五十嵐悠真が写っていた。遠くから盗撮されたらしく、画質は粗い。

「お前が一番よく知ってるはずだろ」

桐谷憂は苛立ちを隠さずにネクタイを緩め、憎々しげに言い放つ。

「見くびっていたよ。呪療師といい、五十嵐の若様といい……まさかお前にそんなコネがあるとはな。空見灯、俺がこの紙切れを回収するのに一千万も払ったことを知っているのか?」

桐谷憂は...

ログインして続きを読む