第四十九章

その場にいた全員が、信じられないという表情で空見灯を見つめていた。桜羽雪音でさえ頬の痛みを忘れ、呆然と彼女を凝視している。

あの五十嵐家のプロジェクトの窓口を、まさか空見灯が担当するのか?

業界の人間で、五十嵐悠真が巨大な撮影スタジオ建設プロジェクトを握っていることを知らない者はいない。

もしこの話がまとまれば、将来的な利益も、その後の発展も計り知れない規模になる。

たとえスタジオの件が空見灯と直接関係ないとしても、五十嵐悠真が出資する映画の話が彼女に来たということは、彼女が担当するタレントは大ブレイク間違いなしではないか?

空見灯は霧島征十郎に向かって頷いた。

「すみませんが、...

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