第六章

翌日、会社に来た空見灯は、今日から一番人気の桜羽雪音のマネージャーになると言われた。

空見灯は驚愕の表情で、かつての社長であり、現在は人事部長の座に収まっている白樺智を見つめた。

「白樺社長……いえ、白樺部長。本気ですか? 私が桜羽雪音を担当するなんて、分不相応もいいところです」

桜羽雪音といえば、今や国内で飛ぶ鳥を落とす勢いのトップスターであり、星芒メディアの稼ぎ頭だ。

多くの敏腕マネージャーたちが喉から手が出るほど欲しがるポジションを、入社二年の空見灯が任されるなど、前代未聞だった。

白樺智は空見灯にコーヒーを注ぐと、ねっとりとした視線を彼女に絡みつかせた。

「桐谷社長のご指...

ログインして続きを読む