第7章

 古崎言舟と付き合っていた三年間、彼はずっと優柔不断な男だと思っていた。まさかこれほど偏執的だとは。

 彼は業界内に私への封殺令を出し、私と契約する者は古崎グループに敵対するとみなすと宣言した。

 それだけでなく、彼は大量のメッセージを送ってきた。

『宇原雫、僕の元に戻らないなら、試合会場の入り口すら潜らせないぞ!』

『会場に入れなくて、何がチャンピオンだ?』

 練習場の後輩たちは今日、やけに浮足立っており、多くの者が私を盗み見ていた。

「雫先輩、今十二社のスポンサーから契約解除の申し入れが来てて、経費が……」

「何を呆けている? 暇なのか? 今日のメニューは終わったのか?」

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