第7章

 午前零時三分。

 日付が変わり、三日目に入った。

 監視室では、十七枚のモニターが一斉に砂嵐を映し出していた。貴也は画面を凝視し、キーボードを猛烈な勢いで叩く。突如、三番カメラが復旧する。村道に黒い人影が現れ、奇妙な動きで旧家へと迫っていた。

 けたたましい警報音が炸裂する。

 モーションセンサーが門外への大型物体の接近を告げる。貴也は弾かれたように正門カメラへ映像を切り替え——呼吸を止めた。

 鉄門の外に、黒瀨が立っていた。

 月光の下、血にまみれた黄色いレインコートが不気味な光沢を放っている。右手に提げた大きな黒い袋。その表面はおびただしい暗赤色の汚れで覆われているが、もは...

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