第4章
翌朝。
私はゆっくりと伸びをして、まだ深い眠りに落ちている他のメンバーを見渡した。
「何か食べるものを探しに行ってきます」
目を覚ましたばかりの乙川に、私は小声で告げた。
「俺も一緒に行きましょう」
彼はすぐに起き上がり、しわくちゃになったスーツの埃を払う。
「あ、僕も行きます!」
いつの間にか目を覚ましていた田中が、眠い目をこすりながら後についてきた。
私は頷き、二人を連れて夜明け前の薄暗いジャングルへと足を踏み入れた。竹林を通りかかったところで足を止め、アーミーナイフでしなやかな若竹を数本、手際よく切り倒す。
「魚籠《びく》の編み方、知ってますか?」
私...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章

5. 第5章

6. 第6章

7. 第7章

8. 第8章

9. 第9章

10. 第10章

11. 第11章

12. 番外編1

13. 番外編2


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