第10章 長谷川隊長は私が話し過ぎるのが嫌い

 二人は最終的に手分けして、一人二部屋を担当することにした。

 謝令朝は靴箱を覗きに行った。中には女性物のハイヒールばかりが並んでいる。

 このことは、この部屋に男がいないことを意味していた。

 遠山桐妤が彼を来させなかったのか、それとも彼自身が来たくなかったのか。

 謝令朝は遠山桐妤の寝室へ向かった。案の定、赤いドレスがあった。

 犯人は立川婉に執着しているだけでなく、赤いドレスにも執着している。

 要素が多すぎるのではないか。

 謝令朝は死者の化粧品、そして家のレイアウトに目をやる。警察が捜査に来たとしても、むやみに物に触れることはない。だから、これが元々の状態なのだろう。

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