第20章 再びトレンド入り

二人はヤンキーのせいで興が冷めてしまい、屋台通りを少し歩いた後、それぞれ帰宅した。

ぐっすり眠った翌朝、目覚まし時計が鳴ると、鈴木直美は時間通りに起床した。

簡単に身支度を整えると、階下の食堂へ向かった。

朝食は既に用意されていたが、鈴木隆史の姿はなく、他の家族もそれぞれ忙しそうだった。一人きりの食事も気にせず、直美は椅子を引いて座り、今日のニュースをチェックしながら食事を始めた。

スマートフォンを開いた途端、深江ゆきが怒り気味に直美の隣に座った。

「直美ちゃん!トレンド見た?昨日のことがネットに上がってるの!」

深江ゆきは怒り心頭で、直美は眉をひそめながらトレンドを開くと、案の...

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