第51章 ごめんなさいね

鈴木直美は藤原炎一がこのプロジェクトを直接担当すると知ってから、気分が優れなかった。彼との関わりは避けたいと思っていたが、協力の中で顔を合わせて話し合うのは避けられないことだった。

本当にイライラする。

翌日の朝早く、鈴木直美はスタッフを連れて大立グループに向かった。木村雅人もすでに準備を整えており、直接研究室へ案内した。

研究室には最新の研究成果があり、彼らの実験の進捗を最も生々しく感じることができる場所だった。

まだ入口に着く前、鈴木直美が木村雅人と談笑していると、前方から何かが飛び出してきて、真っ直ぐに突進してきた。後ろにいた人が「危ない……」と驚きの声を上げた。

よく見ると...

ログインして続きを読む