第200章

せっかくママを説得してチャンスをもらったというのに、一体どんな馬鹿な真似をしているんだ?!

圭人は開口一番、問い詰めた。「パパはずっと独身でいたいわけ?!」

「……いたくはない」

「僕にはそうとしか見えない! これ以上ママにそんな態度を取るなら、パパはもうおしまいだ。一生独り身から抜け出せないよ!」

薄井宴は「……」と黙り込む。

圭人は憤然と言った。

「彼女が僕のママかどうかは関係ない。パパのその態度は間違ってる! 考えたことある? もし彼女が本当に僕のママだったら、そんなふうに怒らせて、怖がらせて、彼女がパパを好きになると思う? 一緒になってくれると思う?!

元々六年...

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