第202章

もし藤堂光瑠がその彼女だったなら、万々歳だ!

 圭人は彼女のことを気に入っているし、彼女はすでに離婚して独り身。心置きなく、堂々とアプローチできる!

 だが、もし藤堂光瑠がその人ではなかったとしたら……圭人の母親を見つけ出すまで、彼女に何の感情も抱くことはないだろう。

 彼は圭人の母親を待つのだ。彼女が自分を拒まない限り、他の女性と一緒になるつもりはない。

 先ほど、わけもわからず息子に藤堂光瑠を口説くと約束してしまったのも、ただ息子を喜ばせるための方便に過ぎない。

 今の彼の最大の任務は、まず藤堂光瑠が本当に『彼女』なのかどうかを確かめることだ。

 北条睦月の鑑定結果が出る前は...

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