第212章

「一体何を心配してるの、ママ? 何か言ってよ」と清水喬月が急かした。

 中村曇子は我に返る。この娘はあまりにも愚かだ。多くを語っても理解できないだろうし、かえって事を仕損じるだけだろう。

 中村曇子は言った。「なんでもないわ。もしあの人からまた連絡があったら、真っ先に私に報告しなさい。わかった?」

「……うん」

「とにかく、これからはもう勝手な行動は許さないわ。何かあったら必ず事前に私に言うこと。明日幼稚園に着いたら、あなたのその性格は引っ込めて、何としてでも藤堂光瑠の息子たちに好かれるようにしなさい。そうすれば藤堂光瑠に近づきやすくなるから」

「わかってるって、ママ。子供が数人い...

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