第240章

昨夜薄井宴が太郎と話し終えてから、周防影はずっと未来団地をうろついていた。

 薄井宴から、子供たちがまた彼に隠れて『謎の人物』と会わないよう、見張っておけと命じられていたのだ。

 先ほど夏川甘がゴミを捨てに降りてきた時、彼は異常を察知した。

 夏川甘が去った後、わざわざゴミ袋を開けて中を覗いてみると、案の定……。

 薄井宴は眉をひそめた。「夏川甘、藤堂光瑠の親友で、夏川教授の娘か?」

「はい」

「彼女が殺したと確定できるのか?」

「確証はありません。ですが、彼女がゴミ箱に捨てたことは確かです。そして、あの二匹の死んだ猫が『謎の人物』に殺されたことも間違いありません」

 薄井宴...

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