第109章:運んでくれる?

メッセージを読もうと画面をスワイプした瞬間、俺の表情は劇的に変化したに違いない。ピーターがすぐに身を乗り出してきたからだ。

「どうした?」

画面の中では、セーブルが小さなステージに立ち、マイクを握りしめていた。アルコールとステージの照明で頬を赤らめ、緩くウェーブのかかった髪が肩にかかっている。

これを録画したジェイコブを絞め殺してやりたい気持ちも多少はあったが、それ以上に、俺の心は満足感で打ち震えていた。

彼女はたった今、どれほど俺を求めているかを皆の前でぶちまけたのだ。それも、身悶えするほど詳細に。

恥ずかしさで体がカッとなったが、顔がだらしなくにやけるのを止めることができなかった...

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