第119章:被害者

再生バーに手を伸ばそうとしたが、セーブルに手首を掴まれた。

心臓が跳ねた。触れられた瞬間、腕に電流が走ったような感覚を覚える。彼女の手を唇に寄せようとしたが、乱暴に振り払われた。

「見続けなさい」

俺は頷いた。「はい、ボス」

動画は続いた。ブレアは俺の上に跨り、必死に情事に及ぼうとしていた。彼女は俺のモノを自分の中に導こうとしたが、何も起こらなかった。俺は完全に無反応なままだった。

セーブルは鉄さえも溶かしそうな鋭い視線を俺に向けた。俺は降参するように両手を挙げた。

「殴りたければ殴ればいいし、何をしても構わない」と俺は言った。「君が怒るなら、画面も見ないようにするよ」

「ちゃん...

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