第131章:ゴミはゴミの中にある

「この……クソ野郎が……」

俺の力に押さえつけられ、彼は絞り出すような声で呻いた。

「クソ野郎、だと?」俺は小首を傾げた。「それが王に対する口の利き方か? やり直せ」

彼は床に拳を叩きつけんばかりに握りしめる。屈辱と怒りの匂いが漂ってくるが、俺の放つ威圧が彼をその場に縫い留めていた。

「よくも自分の力をそんな風に乱用できるな?」ダレルの声は怒りと屈辱で震えている。「俺を解放しろ。まともに話ができるようにな」

俺は一瞬彼を値踏みしてから、わざとゆっくりと威圧を解いた。

ダレルはすぐさま這うようにして立ち上がる。その顔は朱に染まっていた。

「何をしに来た、ダレル」俺は問い詰める。「セー...

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