第182章:もっとゆっくり

彼は不意に動き、私をくるりと反転させた。気づけば私はソファのクッションに膝をつき、彼に背を向けていた。背後から彼の腕が回り込み、唇が耳の後ろの敏感な場所を探り当てる。そこはいつも私を震わせる弱点だ。

彼の指が私の足の間へと滑り込む。その動きは巧みで、迷いがない。彼がまさに私が求めていた通りの場所に触れると、口から漏れる声を抑えることができなかった。

「声、聞かせてくれよ」彼は私の肩に顔を埋め、低く囁いた。

残っていた衣服は、もどかしいような動きの中で取り払われた。私は彼の膝の上に戻り、今度は彼と向かい合う。互いの視線が絡み合い、そして身体が繋がった。

「あっ……」久しぶりに彼に満たされ...

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