第6章:もう一人の女性のパンティー

『私は三年間、彼らの被害者だったのよ、エスメ。ただ気づかなかっただけ』

私の内に棲む狼の怒りが揺らぎ、悲しみのようなものに変わった。『なら、出て行こう。今夜。今すぐに』

『彼を愛していないわけじゃない』私は固唾を飲み込んだ。『でも、私を真の番(つがい)として見てくれない男を愛し続けるのは、もう嫌』

エスメは低く唸り、同意を示した。『なら、彼を拒絶して。正式に。彼が私たちの残りの部分を壊してしまう前に、絆を断ち切るのよ』

『もうすぐね』

会話は続いていた。

「今頃あいつら、ヤッてると思う?」

「当たり前でしょ。彼女がマーカスにキスしそうになった時の、あの必死な顔見た?」

「カミラ...

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