第117章 お前の女?

その時、寝室の入り口に佇む今野敦史の瞳は、凍てつくように冷徹だった。

中林真由は苦しげな吐息を漏らし、はだけたバスローブからはその脚が露わになっている。

傍らには白いチャイナドレスが無造作に置かれ、あちこちに染みが付着していた。その上には、彼女の下着が放り出されている。

その乱れた姿と、部屋に漂う艶めかしい空気。加えて、シャワーを浴びたばかりの江口俊也。

いい大人であれば、ここで何が起きたかなど想像に難くない。

中林真由がゆっくりと瞼を持ち上げると、そこには陰鬱な表情を浮かべる今野敦史がいた。

その姿を目にした瞬間、彼女の意識は急速に覚醒した。

わかってしまったからだ。今野敦史...

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