第125章 別の手配

中林真由の顔に笑みが浮かんでいるのを見て、小林洋子が顔を近づけてきた。

「何ニヤニヤしてんの? 白状しなさいよ」

 中林真由は呆れたようにスマホを振ってみせた。

「元澤グループの人事から、食事に誘われたの」

「それって、もうすぐ働けるってこと? いきなり契約できるの?」

 小林洋子が興奮気味に尋ねる。

 中林真由は頷いた。

「十中八九ね。来週の月曜には入社できると思うわ」

 あの島での一件がなければ、週末には連絡を取っていたはずだ。

 だが、向こうから連絡が来たということは、問題ないということだろう。元々彼女はよその地域で働きたいと願っていたのだから、これは好都合だ。

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