第131章 誰かの思惑

中林真由は少し驚いたように尋ねた。

「ずいぶん長いこと支払いをしていないはずですが……まだ二十万円も残っているのですか?」

 スタッフは頷いた。

「ええ、左様でございます。追加で入金されますか?」

 中林真由は首を横に振った。

 銀行に預けておけば多少なりとも利息がつくものを、わざわざ病院に死蔵させておく理由はない。

 しかし、前回支払ったのは二十五万円だったはずだ。それなのに、まだ二十万円も残っている?

 病院の職員優待か何かだろうか。母も高価な薬は使っていないし、深くは考えなかった。

 病院だって商売だ、儲けを拒むはずがない。

 ただ解せないのは、なぜ自分がまだ「社員」...

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