第134章 心が狭い

翌日、中林真由のもとには、いくつかの零細企業から面接の誘いが届いていた。

 一次選考はすべてWEB面接だった。その中の一社、人事担当者との相性は良かったのだが、あいにく会社は地方にあり、新幹線でも三、四時間はかかる距離だった。

 真由は少し考えた。規模は小さいが、将来性は悪くない。結局、彼女は新幹線に乗ることを決めた。

 新幹線の車内で、さらに二社から連絡が入った。どちらも対面での面接を希望しているという。

 真由はほうっと息を吐き、胸を撫で下ろした。

 今野敦史のような人間が、こうした地方の零細企業と関わりがあるはずもない。彼がわざわざ身を屈めて、こうした人々と口をきくことなどあ...

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