第147章 詰問

警察官もさすがに見るに忍びなかったのか、最後は一人を残して中林真由の付き添いとし、他の署員たちは石田渉を連れて先に警察署へと戻っていった。

 一時間後、ようやく小山先生が救急処置室から出てくる。

 その髪にはまだガソリンの臭いが残っていたが、真由を見る表情に怒りの色はなかった。

「お母さんは無事だ。さっきの騒ぎを見て、気が動転してしまったんだろう。興奮さえしなければ、あと二、三年は生きられると言ったはずだが……短期間に二度の手術だ。すでに心不全の兆候が出ている。覚悟はしておきなさい」

「あと、どれくらい保つのでしょうか」

 真由の声が震える。立っているのがやっとだった。

「半年か...

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