第164章 世論逆転

中林真由は泥酔し、まさに泥のように眠りこけていた。

 普段は今野敦史の接待に付き添っているため、本来、彼女の酒への耐性は相当なものだ。

 この程度の量ならば、箱買いした酒を空けたところで正気を保っていられる自信がある。

 だが昨夜に限っては違った。何をしたのか記憶が飛ぶほど酩酊し、翌朝ぼんやりと目を覚ましては、また深い眠りの淵へと落ちていった。

 昨日は小林洋子の母が急用で帰省することになり、洋子は娘のために大量のサプリメントなどを買い込んで見送った。

 恋人の横田徹は自分のところへ泊まるよう誘ったが、洋子は真由のことが気がかりでならず、深夜になってからマンションへ戻ってきたのだっ...

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