第183章 分け前にあずかる

中林真由は、わずかに目を見開いて硬直した。

 郊外の土地開発――それは今野グループが多大な労力を費やしてようやく手に入れたものだ。今野敦史がどれだけの心血を注いできたか、彼女は誰よりもよく知っている。

 この土地でのプロジェクトこそが本命であり、行政からの支援も確約されている。これが莫大な利益を生む「ドル箱」であることは誰の目にも明らかで、誰もがその甘い汁を吸いたがっていた。だが、今まで何人たりとも介入することはできなかったのだ。

 このプロジェクトに関わっているのは今野グループと、佐藤拓海の実家である佐藤グループのみ。

 今野敦史と佐藤拓海が幼馴染であるだけでなく、両社は強固な提携...

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